値下げは自店の価格破壊を引き起こし兼ねない危険な賭け!と心得よ!

今日は昨日、
街で目に止まった出来事を題材にしたいと思います。

今年に入り
パン屋さんが軒並み閉店間近になると40%や半額割引セールをやっているのを
見かけるようになりましたよね。

確かに売れ残って廃棄するよりは良いとは思うのですが
商売としたらどうでしょうか?
『割引した価格を見ると、なんだこの価格で売れるんだ』と
思ってしまいませんか?
特に全品半額だとその時間に行って買えば大抵のものは購入できると感じる事もありますよね。

そうなんです。
私をはじめ人間は恐いもので毎日割引をしていると
その価格が慢性化(自分の中で適正化)してきて当たり前となり
正規の価格で購入する意欲がなくなることで
結果、売上に繫がらなくなるのです。

では、どうすればいいのでしょうか

マクドナルドを見て見ると
安い100円マックをガンガン宣伝しつつ、
ちょっと高めの季節ハンバーガーを宣伝するという2本立ての戦略を取っています。
これって、
安い100円マックがお客様を呼ぶための「撒き餌メニュー」と考え、
その「撒き餌メニュー」に釣られて来店。
でもスタッフのセールスやメニュー写真を見て
ついついちょっと高めのハンバーガーへという寸法です。
当然!私は絶対マックの戦略に乗らず、「100円マックだ」って人も当然いると思いますが、
でも、この戦略がマクドナルドの売上の原動力になっているのは確かです。

次に、
パン屋さんのように売れ残るよりは値引きと考えるのではなく、

【例1】
①売れ残っているパンを試食品として値引く分の金額分くらいをドンドン試食で食べてもらう。
 そうする事で購買してくれたり、
 購買しなくても将来購入してくれる可能性のあるお客様となるのです。
②そのパンを購入して頂いたら、その時に鈴を鳴らしくじ引きをひいてもらって、
 次回利用できるTimeサービス割引券を配布。
【例2】
①名付けて『ミステリー割引パン』毎日割引されているパンが違うことで、
 慢性化させないようにする。かつ、マクドナルドのように「ミステリー割引パン」で
 お客様を集めて、試食→購買へという感じで販売していくのはどうでしょう。
 全品半額よりも遊び心があり、かつ、正規の価格でパンを購入してもらう事ができるのです。

以上のようにパンだけではなく、ケーキショップでもできると思いませんか。

割引の落とし穴から抜け出せなくなる前に手を打ちましょう

次は居酒屋について話をしましょう。
今年の夏も計画停電かあ~(><)なんて考えるとぞっとしますよね

今や割引券でお客様を惹き付ける事は皆無に等しい状態になってきました。
10%とか、凄いところでは半額とか
そんなに値引きしたらやって行けなくなるのは当たり前ですし、
パンのところで述べたように
間違いなく慢性化して来店してくれなくなる可能性が高くなると思いませんか?

では、どうしたらいいのでしょう。
私が想う集客のポイントは
「私だけは、自分だけは、特別である。」です。
例えば
名刺を出して頂いたお客様だけの裏メニューや裏ドリンク(当然正規の値段でお金を頂きます)
毎日、日替わりで同じメニューは一切なしというのもポイントになります。
また、名刺じゃなくてもメンバーズカードの提示でもいいですよ

次に宴会にも使えますよ。
何名以上の飲み放題プランであればプレミアム焼酎(料理やお造りでもいいよ)が
付いて来るというサプライズ!

宴会当日に「幹事◯◯様いつもご利用有り難うございます。常連の◯◯様だから、このプレミアム焼酎◯◯を1本プレゼントします」なんて一言添えて、幹事さんを持ち上げつつサプライズプレゼント!これで幹事様もにっこり。参加している宴会のお客様もにっこり!

当然女子会であれば、デザートのグレードアップのサプライズも良いかも
この方法はずーーと同じサービス商品ではなく常に変化があることが大切。いつも同じだと特別感がなくなり、またしても慢性化してしまうからです。

このように
常連だからもらえる商品を考え提供し正規の金額でお金を頂戴することを考えた販促どうですか?
いかにお客様に特別感を演出して気分よく注文、再来店につなげるかがポイントです。
あそこに行くと「特別」って価値観を植え付けることができればファン作りは成功したも同然です。